外れやすいマルジェラ足袋ブーツのこはぜ(ツメ）の修理は岡山修理工房kobbitへ | 地域密着型の靴修理専門店として地域に貢献

表題のお悩みに対して、いきなり結論から申し上げます。

全国よりあまりにも多くの「こはぜが外れやすくて困っています！」とのお問い合わせを、現在もいただいております。これを解決するべく、数年前より数多くのタビブーツと向き合って改善に努めてまいりました。

結果、「１００％外れません」という保証はできかねますが、画像の修理が最も効果を発揮し、多くのお客様より「外れるストレスがなくなりました！」とのお喜びの声を頂戴しております。

個々の足首の個体差や、サイズによって筒周りが広かったり、ジャストフィットだったり、一足一足の製造上での縫製が左右で違っていることもあり、メンズタビブーツでも紐１本で済む方と、３本でも危うい方など様々なので、紐の本数は何本が適切かは、実際に手に取って確認しなければ申し上げられません。

★外れにくくする修理方法★

①紐を増やす　（大抵２本～3本の方が多い）

紐の色は、黒ブーツは当然黒紐になりますが、ベージュ系のブーツの場合は、画像のようなやや濃いめのタバコ色の紐になります

②こはぜをハメる間隔をきつめに狭め縫いをする

●画像１枚目　★タビブーツの筒周りがもともとジャストフィットの場合は、紐１本+掛け紐の狭め縫いでOK

●画像２枚目　筒周りに余裕がある方は２本～３本取り付けた方が安心

当店では、こはぜが外れるお悩みのご相談をいただくのはレディースタビブーツがほとんどです。ここ２年ほどで結論の２～３本の紐取り付けと、こはぜに近い幅できつく狭め縫いを施すことで、「長時間履いても全く外れることがありませんでした」との安堵のお声を多く頂戴しております。

相当ガバガバであれば４本必要な場合もあるかもしれませんが、R6.8月現在では４本必要な方は一人もいらっしゃいません。

紐をこはぜのある５段目まで取り付けて、こはぜの幅にぴったり合うように、掛け糸の間隔を狭めて縫う二つの方法を一度で行なうことが最善です。

本気で修理をお願いしたいと思われている方へ

①履いた時、横から見てどれだけ筒周りに余裕があるのかなど撮影、②歩行中何本外れるなどの状況を含めてメールか公式LINE（Repair Kobo kobbit) へ送っていただけるとより判断しやすく助かります。　

※修理後、革の裏にはミシンの縫い跡は見えますのでご了承くださいませ

ＢＥＦＯＲＥ・・・こちらは海外在住の方からのご依頼ブーツ。お悩みは、「足首が細すぎて筒周りがガバガバ、加えてこはぜが外れやすい」「筒周りをできるだけフィットするように５㎝ほど縮めてほしい」とわかりやすい動画まで送ってくださいました。→→→　AFTER・・・なかなかここまで傾斜をつけて取り付けることに勇気がいりましたが、ここまでしないと筒周りを狭くすることはできないので、３本紐で傾斜をつけ、こはぜをはめる紐の間隔も斜めにきつく狭めました。

海外在住のご依頼人さまが帰国されて試着されたところ、オーダーメイドしたかのように、細い足首にジャストフィットして驚きとお喜びのご感想をいただくことができました！！

こちらのブーツは、持ち主様が地元の修理店さんで元々ついている紐３本を全て外し、斜めに取り付けて修理されていました。ここまでされる修理店さんすごいです！

（当店ではここまでしません！）

ただ、惜しい！！！のが、こはぜをハメる間隔が元のままで、狭めておらずゆるゆるのままでした。もしきつめに狭めて縫う作業をしていれば、当店に出さずとも外れなかったかもしれません。

当店では、他店さん修理に添って、+２本の紐を取り付けました。そして狭め縫いをして完成！結果、全く外れませんでしたとのご感想をいただくことができました。

3本取り付けた状態です　→→→　裏革には縫い目がでますのでご了承くださいませ

Before・・・外れる原因としては、こはぜ（ツメの部分）とそれを受け留める【掛け紐】の嚙み合わせの位置がズレていたり、【掛け紐】の幅がやや広くゆるゆるであることが原因。

After・・・こはぜと【掛け紐】がしっかりとハマるように、【掛け紐】の間隔を狭める縫いをかけていきます。

ただ、これだけでは外れる可能性大なのでおすすめしておりません